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遺伝
細胞の働き *ヒトの細胞はどの細胞も基本構造は同じである。
*細胞は細胞膜と核とさまざまな細胞内小器官とかなる・・・細胞内小器官の代表がミトコンドリアである。
*遺伝子とはどんな蛋白質を作るかを書いたものである・・・遺伝子はDNAである。DNAの一部をコピーしたものがRNAである。合成された蛋白質が実際の細胞の機能に必要な仕事を行っている。
*細胞のはたらきはレストランによく似ている・・・レストランには料理のレシピ集(料理法を書いた書類のこと)がある。レシピ集から必要な料理のコピーをとり、そのコピーを見ながら料理を作る。このコピーがRNAに相当し、そのコピーにしたがって実際に蛋白質が合成される。合成された蛋白質は、酵素としてそれがさらに何かを合成したり、そのまま放出されたりする。DNA→RNA→蛋白質という流れ。
*ミトコンドリアは細胞へエネルギーを供給している。
細胞分裂 *細胞が分裂するときは遺伝子をすべて伝える・・・分裂前には遺伝子を複製し分裂時に等分に分ける。
*レシピの本には左石のページに凹凸ペアで同じことが書いてある。
*分裂時には次のようにしてレシピを複製する・・・ページを左右に分ける→それぞれのページに粘土をかぶせる→かぶせた粘土を開く→すると前と同じものができる→これを母親由来の本と父親由来の本の両方に行なう。
*生殖細胞だけは特殊な分裂方法を行なう・・・生殖細胞では、全部の本を母親由来の本と父親由来の本とに分けてしまう。卵子と精子が受精すると本の量はもとにもどることになる。
*通常はDNA(遺伝子)は核の中に存在している・・・細胞分裂時にはDNAは外からよく見えるようになる、これが染色体である。ヒトの染色体の数は46本であり、このうち半分(23本)が母親由来であり,残り半分が父親由来のものである。染色体には常染色体と性染色体とがある。性染色体にはX染色体とY染色体とがある.性染色体は女がXX男がXYである。女性はX染色体を2本、男性はX染色体とY染色体を1本ずつもっている。染色体異常の病気もある.
劣性遺伝
  優性遺伝
*遺伝子は母親由来のものと父親由来のものとがある・・・料理のレシピの本棚は母親由来のものと父親由来のものとがある。レシピが片方の本棚にありさえすればその料理は作ることができる。
*カレーライスを作れないという性質の遺伝形式を劣性遺伝という。カレーライスのレシピガ2つの本棚のうちどちらか片方もしくは両方に存在する場合にはカレーライスを作れる。カレーライスを作れなくなるのは両方の本棚ともにそのレンピがない場合だけである・・・「劣性」とはその性質が現われにくいという意味である。片方の遺伝子だけが欠損している人を保因者という。確率は1/4.
*毒キノコ料理を作ってしまうという性質の遺伝形式を優性遺伝という。毒キノコ料理のレシピが片方の本棚にありさえすれば毒キノコ料理を作れる。毒キノコ料理を作れないのは2つの本棚にともにそのレシピがない場合だけである・・・「優性」とはその性質が現われやすいという意味である。確率は3/4.
*遺伝子欠損が原因の性質は劣性遺伝をする・・・遺伝子の存在が原因の性質は優性遺伝をする。メンデルの法則とはこれらの典型例である。変なカレー料理を作ってしまう病気もある。