○パーキンソン病の中核をなす重要な症状以下の通り。
(1.)振戦
(2).筋強剛(固縮)
(3.)動作緩慢
(4).姿勢反射障害
(5).その他の症状(自律神経障害、突進現象、歩行障害、精神症状、他)

○具体的な症状。
 筋肉が硬くこわばる(筋固縮)
 手が細かくふるえる(振戦)
 無表情になる(無動)
 動作がゆっくりになる(無動)
 前かがみになってつまずいたり.転びやすくなる(無動)
 便秘になる
 おしっこが出にくくなる
 立ちくらみがする
 顔が赤くなる
 うつ状態になる
 ものが飲み込みにくくなる

【パーキンソン病の重症度】

HoehnとYahrの重症度分類 生活機能障害度
StageT 一側性障害で片側だけの振戦、
     強剛を示す。 軽症例である。

StageU 両側性の障害で姿勢の変化がかなり明確
     となり、振戦、強剛、無動とも両側にあるた
     め、日常生活がやや不便である。

T度

日常生活、通院に、
ほとんど介助を要さない

StageV 明らかな歩行障害がみられ、方向変換の
     不安定など、立ち直り反射障害がある。日
     常生活動作障害もかなり進み、
     突進現象もはっきりとみられる。

StageW 起立や歩行など、日常生活動作の低下が
     著しく、労働能力は失われる。

U度

日常生活、通院に、
介助を要する

StageX 完全に動作不能状態で、介助による車椅
     子移動、 または寝たきりになる。
V度

日常生活に全面的な介助を
要し、起立不能


@原因不明の錐体外路系障害が40歳を過ぎたころから現れる。

Aドパミンを補充しながらリハビリテーションを行うことで日常生活を確保するのが治療。

B重症度を考慮しながら計画的に薬物療法を実施。症状が改善されても薬の服用を簡手に中止しないように指導する。

C副作用や効果発現をチェックしながらゆっくりと投与量を決めていく。長期に使うと効きにくくなるので工夫が必要。

D消化器機能改善薬はパーキンソン病治療薬の効果を低下させるのでチェックが必要。



抗パーキンソン薬
ドーパミンの補充 L-ドーパ 単剤 ドパストン
合剤 マドパー
アセチルコリン受容体
   の遮断
抗コリン剤
アーテン、 パーキン
ドーパミンの放出促進 塩酸アマンタジン
シンメトレル
ドーパミン受容体の刺激 麦角アルカロイド ドパミンD2受容体 パーロデル、カバサール
非麦角アルカロイド ドパミンD2受容体 ドミン、ペルマックス
ドパミン分解抑制 塩酸セレギリン
エフピー錠
ノルエピネフリンの補充 L-ドプス
ドプス



 


パーキンソン病治療薬

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