@骨粗鬆症とは・・・・骨は破骨細胞による吸収(骨吸収)と、骨芽細胞による形成(骨形成)を繰り返すことで、常に新鮮な状態を維持している。これを「骨代謝回転」という。骨代謝回転における吸収と形成のバランスが崩れ、骨量が減少した状態が骨粗鬆症。

A骨粗鬆症に用いられる薬の多くは骨吸収を抑制する薬である。閉経後の骨粗鬆症には女性ホルモンが使われる。
主な骨粗鬆症治療薬
分類 商品名 骨吸収 骨形成
エストロゲン エストリール錠・プレマリン
カルシトニン エルシトニン
ビスフォスフォネート ダイドロネル・フォサマック・ ベネット
ビタミンK2 グラケー
ビタミンD3 ワンアルファ・アルファロール
カルシウム製剤 アスパラCA
その他 オステン



B注射薬として多用されるカルシトニン製剤は骨痛に有効。カルシトニンは甲状腺から分泌されているホルモンだが、薬剤として投与する場合は、事前の皮膚テストが必要。


Cカルシウム製剤は骨吸収抑制作用を示すが、閉経後の骨粗鬆症に単独で用いても効果は期待できない。骨量減少の改善に使われるオステンは、消化器症状の副作用に注意。



 不眠症治療薬

@不眠症の原因を追究し、それを取り除く努力やプラセボを投与するなどの処置も睡眠薬投与前に必要

A不眠のタイプと薬の作用時間を考慮して薬の選択。

( a) 超短時間作用型(半減期6時間以内)
( b) 短時間作用型(半減期6〜12時間)
( c) 中間作用型(半減期12〜24時間)
( d) 長時間作用型(半減期24時間以上
骨粗鬆症治療薬

主な副作用

(1)眠気、疲労感:夜のんだ薬の効果が翌朝まで持ち越されることがある。

(2)筋肉の弛緩:睡眠薬には筋肉の緊張を緩める効果があるので、転倒などの危険がある高齢者には弛緩作用の少ない睡眠薬が処方される。

(3)記憶障害:超短期作用型、短期作用型の睡眠薬を大量にのんだり、アルコールと一緒に服用すると起きることも。睡眠薬が排泄された後は正常にもどる。

  分類 一般名 販売名
ベンゾジアゼピン系

(耐性や依存症を生じにくい安全な薬剤)
超短時間型 トリアゾラム ハルシオン
短時間型 ブロチゾラム レンドルミン
エチゾラム デパス
ロルメタゼパム エバミール
塩酸リルマザホン リスミー
中間型 ニトラゼパム ベンザリン
ネルボン
ニメタゼパム エリミン
エスタゾラム ユーロジン
フルニトラゼパム ロヒプノール
サイレース
長時間型 塩酸フルラゼパム ベノジール
ダルメート
ハロキサゾラム ソメリン
クアゼパム ドラール
非ベンゾジアゼピン系
(ベンゾジアゼピン系薬剤に比べより自然な睡眠を誘導する薬剤として開発された薬剤)
  ゾルピデム マイスリー
ゾピクロン アモバン
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