@痛風の治療に使われる薬は大きく3つのタイプに分けられる。

〈1〉尿酸産生抑制薬・・アロプリノール:尿酸を合成する酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害し、尿酸の産生を抑制する

〈2〉尿酸排泄促進薬・・プロベネシド、スルフィンピラゾン、ベンズブロマロン:腎臓からの尿酸の排泄を促進し、血中尿酸値を低下させる

〈3〉尿アルカリ化薬・・クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム:尿酸は酸性でより結晶化する性質があるため、尿をアルカリ化し、尿酸の結晶化を防ぎ、結晶化した尿酸の再溶解を促す


A発作の予感がするときや発作の初期ならコルヒチンでも有効だが、発作がひどくなったら鎮痛薬を大量に使わないと痛みを和らげることはできない。

B痛風発作を予防するには高尿酸血症を改善することが大切。そのためには尿酸をつくらせないか、尿酸を排泄する薬を使う。

C高尿酸血症薬選択の際、尿路結石が生じないよう、尿をアルカリ化させるウラリット∪などを併用する。

D発作が起こってから尿酸値を急激に下げるような薬を飲みはじめるのはよくない。



リウマチ治療薬

@薬物療法を行う前に基礎療法を実施し、そのうえで薬物投与を行うことが基本。


主なリウマチ性疾患
疾患名 特徴
慢性関節リウマチ 朝のこわばり、倦怠感など
変形性関節症 遠位指関節こ発症しやすい
ベーチェット病 口腔粘膜のアフタ性潰瘍や皮膚症状、外陰部潰瘍などが主訴
エリテマトーデス 全身多膿器の血管炎、糸球体腎炎
強皮症 全身の皮膚とくに手指、前腕などの皮膚の硬化
多発性筋炎 手足や頚部筋肉の脱力、筋痛
シェークレン症候群 眼と口腔の乾燥が主訴
リウマチ熱 咽頭炎などの後、関節炎・心内膜炎などを生じる
結節性紅斑 円形や隆起した圧痛を伴う紅斑


関節リウマチの治療法
治療法1 治療法2 主な内容と目的
基礎療法 患者教育 リウマチに関する知識の取得
生活療法 精神的・身体的安静の実施
温熱療法 関節痛の緩和(温水浴・温湿布)
運動療法 筋萎縮の予防と関節変形の防止
薬物療法
炎症症状の緩和と免疫系の調節
外科的療法
関節の変形拘縮の矯正(関節再建手術)
血漿交換療法



Aリウマチの治療に便われる薬は大きく分けると3種類。まず関節の炎症を抑える
非ステロイド系抗炎症薬(鎮痛薬)を上手に使うことが大切。
(1)非ステロイド系抗炎症薬(いわゆる鎮痛解熱薬)を飲むと、痛みが減ります。場合によっては関節の腫れが引くことがある。
(2)ステロイドは、大変強力な炎症抑制作用を持っている。とともに、リウマチの免疫異常を抑える働きもある。
(3)抗リウマチ薬は、リウマチの免疫異常を是正することによって炎症を抑える。


B非ステロイド系抗炎症薬で症状は改善されても病気の進行が進んでいる場合は、
金製剤などの寛解導入薬とよばれている薬を使う。

C坑リウマチ薬を用いても効果がないときは、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)や免疫抑制薬を用いる。

D早い段階から抗リウマチ薬を用いる治療に注目。投与量を少なめにして副作用を減らす。
痛風治療薬

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