甲状腺機能亢進・低下の症状
甲状腺機能亢進症 部位 甲状腺機能低下症
食欲は増加するが体重は減少 全身 食欲不振でも体重増加
疲れやすい
増加 発汗 減少
脱毛 頭部 顔面浮腫
眼球突出、視力減退
甲状腺肥大 頸部
心悸亢進 血圧上昇(収縮期) 心臓 心臓肥大、呼吸困難、胸部痛
下痢 消化器 便秘
無月経、月経短縮 生殖器 月経過多
皮膚充血 四肢 皮膚乾燥、むくみ
神経質、不眠 感情 感情不安定、うつ



@TSH値を指標に投与量を決めていくことが甲状腺機能低下症の薬物療法では大切。

A投与量設定の際には,患者側のファクターと定期的な検査値のチェックを行いながら増量し維持量を決める。

B相互作用に注意を要する甲状腺腺ホルモン薬があり、併用薬の投与量を検討する。
ワーファリン、ジゴキシン:減量する  血糖降下薬:増量する

C甲状腺機能亢進症のうちバセドウ病には薬物療法が第一選択となるが、プランマー病の場合は外科的療法が第一選択となる。

DMMlはPTUよりも作用時間が長く効果発現も速い。PTUはT4からT3への転換を抑制する作用ももつ。
甲状腺疾患の治療薬
        
甲状腺ホルモン薬 T4(チロキシン)製剤:チラージンS
半減期が長い
T3(トリヨードチロニン)製剤:チロナミン、サイロニン
半減期が短い
乾燥甲状腺製剤 :チラージン末
T3とT4の両方を含む
抗甲状腺薬 チアマゾール(MMI):メルカゾール
プロピルチオウラシル(PTU):チウラジール、プロパジール
β遮断剤:インデラル


E発疹、発熱、咽頭痛の発現に注意をはらうことが大切で、その旨を患者にも説明する。

甲状腺治療薬

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