気管支喘息治療薬の続き

Aテオフイリンは気管支哨息治療薬の基本的な薬の1つ。血中濃度を測りながら使えば安全で有効に使える。

Bテオフイリンの投与量は、併用薬や、その患者の状態により変えなくてはならない。喫煙者は1.5倍のテオフイリンが必要。

Cβ刺激薬の投与方法は皮下、注射、経口、吸入、経皮吸収。使い方を正しく理解していないと副作用が問題になる。

Dβ刺激葉はβ1・β2の両方を刺激する薬と、主にβ2だけを刺激する薬とに分けられるが、心臓系への副作用を考えるとβ2だけに作用する薬のほうがよい。

E抗アレルギー薬は長期に服用して効果が得られるもの。眠気の副作用は製品間で差がみられる。ザジテンでは眠気が出やすいが、リザベンでは眠気が少ない。

F気管支哨息の病態を慢性の炎症疾患としてとらえる。強力な抗炎症効果をもつ吸入ステロイド薬が重要。
Gステロイド薬の副作用については,患者に事前に説明を行う。
(1)ステロイド薬を使わざるをえない状況になっているのか。
(2)使うからには効く薬を用い、できるだけ短期にすませる。
(3)ステロイド薬のやめ方も難しい問題である。

H西洋医学の治療ではうまくいっていないケースに漢方薬を使用することが多い。

I去痰薬は、気管支喘息の重要な治療薬。痰がうまく切れないことが発作を誘発したり増悪させる原因になる。

J減感作療法はアレルギー型喘息に期待されたが、現在治療法として行うケースはあまりない。

KトロンボキサンA2や口イコトリエンに拮抗し、気道の過敏性を取り除く気管支喘息治療薬が次々と開発されている。
初級薬理学
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