高脂血症治療薬

@血清コレステロール220mg/dl以上,血清トリグリセライド150mg/dl以上,
HDLコレステロー40m/gdl以下,LDLコレステロール140mg/dl以上は治療の対象となる。

A薬物療法は,食事療法と運動療法で改善がみられないときに開始する。

B治療薬は大きく分けて5種類,コレステロール,トリグリセライドなどを考えながら適した薬剤を選択するのがポイント。
1)コレステロールを低下させる。
  a:強力 :HMG-CoA還元酵素阻害、陰イオン交換樹脂、プロブコール
  b:マイルド:植物ステロール
2)トリグリセライドを低下させる。
  a:中程度 :クロフィブラート系、ニコチン酸系
  b:マイルド:パントシン、エパデール
3)その他 エラスチーム

C肝臓内のコレステロールの量を減らせば、血中からコレステロールを肝臓内に取り込もうとするようになり、血中のコレステロール値は低下する。肝臓内のコレステロールはアセテートから作られる。このときHMG-CoA還元酵素が必要。この酵素を阻害すればコレステロールが低下。(下図)



D注目のLDLコレステロール。酸化されると動脈硬化を促進する物質となるので、抗酸化作用をもつ薬が重要。  ユベラ、ローコール。





『続く
初級薬理学
目次へ