検査する項目
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検査でわかることなど
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赤血球数
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酸素の運搬の役目を担っている赤血球が減少すると酸欠状態になって貧血を起こす。逆に、赤血球数が増えすぎると血液が濃くなって流れにくくなり血管が詰まりやすくなる。 |
白血球数
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体内に細菌などの異物が進入したときや白血病などのときに白血球が増加します。逆に、骨髄の働きが低下したときや脾臓(ひぞう)の働きが高まったとき、薬剤の副作用で骨髄の機能障害が起こったときには減少する。 |
ヘモグロビン
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赤血球の成分であるヘモグロビンは赤血球の増減と同じように変動します。減少しているときは貧血、増加しているときは多血症の疑いがある。 |
赤沈
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さまざまな病気で異常値を示すため、これだけでは診断はできないが、病気のスクリーニング検査として行われる。慢性関節リウマチでも病状とかなり相関するため、よく行われる検査の一つ。 |
GOT(AST) |
心臓、肝臓、骨格筋、腎臓などの細胞に異常があると、増加する酵素です。肝臓障害、心筋梗塞、溶血などの診断の手がかりになる。 |
GPT(ALT)
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肝細胞に異常があると数値が増加する酵素。肝臓・胆道系の病気の診断に欠かせない検査。 |
γ−GTP
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肝臓や胆道系の異常で胆汁の流れが悪くなると数値が高くなる酵素。アルコール性肝障害のとき、著しく上昇する。 |
クレアチニン
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体内でエネルギーとして使われた蛋白(たんぱく)の老廃物です。排泄に障害があると数値が上昇し、腎臓の働きが低下していることをあらわす。 |
CRP
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体内に急性の炎症や組織の損傷があるときに血液中に増える蛋白(たんぱく)の一種です。炎症や組織の損傷、病気の重症度などを見るときに行われる。 |
RAテスト
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血清中のリウマトイド因子を調べる検査。検査結果で陽性なら体のどこかに免疫異常があると考えられるが、この検査だけでは慢性関節リウマチの診断はできない。 |
骨・関節X線検査
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慢性関節リウマチの診断や病気の進行度の判定を行うために行われる検査。 |
分 類
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特 徴
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副 作 用
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非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs) | 即効性があり、痛みがすぐに和らぐ。リウマチの発病初期から関節の変形が進んだ晩期までどの段階でも処方される。あくまでも対処療法。 | 胃腸障害(特に胃潰瘍・十二指腸潰瘍)には注意が必要。 |
抗リウマチ薬
(DMARDs) |
免疫異常を抑え、外から体内に侵入するウイルス等を攻撃する作用が高まる。効果が現れるまでに時間がかかる。 | 胃腸障害、発疹、口内炎など。 |
免疫抑制薬
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抗リウマチ薬よりも強く、免疫異常を抑える作用がある。 | 骨髄抑制、胃腸障害、感染、奇形、腫瘍の危険性など副作用が多い。 |
ステロイド薬
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DMARDsの効果が現れるまで待てない病状や、DMARDsでの効果が得られなかったときに投与を検討。 | 胃腸障害、満月様顔貌、にきび、肥満、月経不順、多毛、骨折、白内障など。 |
慢性関節リウマチ薬の服薬指導例
DMARDs | 体の免疫系に働いて、免疫が亢進しているときは抑制したり、低下しているときは増強して免疫機能の異常を調整し、関節の炎症や腫れをやわらげる薬。 |
ステロイド薬 | 炎症を抑える薬。 |
NSAIDs | 痛みや炎症の原因となる物質(プロスタグランジン)ができるのを抑えることにより痛みや炎症を抑える薬。 |